わー!めちゃくちゃ美味しそう!
こんな風に写真撮ってインスタに載せたいな〜
でも難しそう…
大丈夫!
料理写真のコツを押さえて、SNS映え間違いなしの写真を撮ろう!
料理写真って難しいですよね。
おしゃれなカフェに行って、目の前においしそうな料理が運ばれてきても、いざカメラを取り出して撮ってみると、「なんか違うな」ってなる人は多いはずです。
- 料理写真の構図・アングル・設定値・編集
- 料理を撮るのにおすすめなカメラ
- 料理を撮るのにおすすめなレンズ
この記事では、料理をおいしく見せる写真の撮り方を、構図やアングルといった撮影の観点、そして、撮影後にできる編集についてもご紹介します!
記録画質は後で編集のしやすいRAWがおすすめです。
JPEGとRAWについては、こちらをチェック!
私が実際に撮った写真を使って、良い点や悪い点を考察します。
では、さっそく見ていきましょう!
構図
料理写真をキレイに撮る上でまず始めに意識すべきは構図です。
構図とは、どの部分をどこに配置してという言わば写真における骨組みといったところです。
構図はたくさんありますが、
料理写真をキレイに撮るときに重要なのは、三分割構図と対角線構図です。
三分割構図
- 三分割構図とは
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三分割構図とは、フレームを縦横に3分割し、それぞれの4つの交点に被写体を配置することでバランスが良くなる構図です。
この構図は、三分割法とも言われ、絵画でもよく用いられる技法です。
上の写真は私が作ったカルボナーラです。
パスタが右に寄っていますよね?これはわざとではありません。
左に空間を空けることで、ゆったりとした感じが生まれています。
改善点としては、左にフォークを置いてお店感を出せるとよかったかもしないところですね。
カメラの設定でグリッド線(格子線)を表示して撮影すると構図が決まりやすいですよ!
ちなみに、カルボナーラのレシピが気になった人は、こちらの記事で紹介していますので、ご覧ください。
対角線構図
- 対角線構図とは
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対角線構図とは、フレームの隅から対角線を引き、その線上に被写体を並べる構図です。
上の写真は、おしゃれなグリーンカレーとサラダのランチセットです。
主題のカレーと副題のサラダを左上から右下にかけて一直線上に配置することで体裁がよくなってみえますよね?
とりあえず料理を斜めに配置しておけば、綺麗に見えます!
構図については、花の撮り方の記事で扱っていますので参考にしてみてくださいね。
アングル
ポイント2つ目は、アングルです。
アングルとは、被写体に対するカメラの角度です。
簡単に言えば、見下ろしているか(ハイアングル)、見上げているか(ローアングル)ということです。
細かいアングルの違いで被写体(料理)の見え方が変わってきます。
ハイアングル
ハイアングルは、カメラが被写体に対して下に向くアングルです。
上の写真はオシャレなデザートプレートですが、ハイアングルで撮ることによって、全体像がとても分かりやすいですよね。
一方で、立体感が薄れてしまうので、クリームの下にあるのが何なのか分かりづらいという点がデメリットですね。
上から写すので、全体像がハッキリしやすい。
立体感が薄れるので、インパクトに欠ける。
どんなイメージで撮りたいかが大事です!
斜めからのアングル
被写体に対して斜め45度くらいの角度のアングルです。
45度は料理の写真を撮る上でとても自然な印象を受けます。
ハイアングルと比べ、立体感もでるので料理のボリュームを伝えやすいアングルですね。
一方で、斜めから撮る分、料理の奥にあるものも写ってしまうので、背景に気をつけないといけない難しさもあります。
実際に上の写真だと、奥の人の服が写り込んでしまって背景がゴチャゴチャしていますね(汗)
斜めからのアングルなので、立体感が出る。
奥も写るので、背景がゴチャゴチャしやすい。
背景を整えるのもOK! できない場合は、背景が写らないくらいアップにして撮るのもコツ!
必ずしも料理全体をフレームに収める必要はない。
アングルごとにどう写真のイメージが変わるかは、以下の記事で詳しく説明しています。
設定
構図が決まったら、次は実際にカメラの設定をしていきましょう。
ピント
ピントの合わせる位置、絞りの値(F値)の違いによっても料理のイメージが変わってきます。
例えば、上の写真だとF1.4なので、真ん中のチャーシューにピントがあっていますが、周りのチャーシューはボケていますね。
今回はすべてチャーシューなのでどこにピントが合っていてもそこまで問題はありませんが、卵や海苔などが乗っていたとして、海苔にピントが合って他がボケていると、主題は海苔になってしまいます。
何を撮りたいのかを意識することが大切です。
絞り優先モード(Av, Aモード)
絞り値:F5.6〜8 ←ここだけ手動
シャッター速度(露光時間):AUTO
ISO:AUTO
ピントはメインの料理に合わせる
また、意外とありがちなのが、料理を撮ろうとカメラを近づけると、ピントが合わないということです。
これは、カメラの最短撮影距離が関係しています。
最短撮影距離とは、簡単に言えば、ピントが合う最短の距離です。
これはレンズによってどの程度まで被写体に近づけるか変わってくるので、各メーカーのホームページや、お使いのレンズに記載の数字を確認してみてくださいね。
この間、パンケーキを撮ろうとカメラを近づけたら、ピント合わないし、シャッターが切れなかったから壊れたのかと思ったけど、そういうことだったのね。
自分が普段使うレンズだとどこまで寄れるかって感覚を身につけるといいね!
もっとアップで撮りたいなら最短撮影距離が短いマクロレンズってのがおすすめだよ!
EOS Kissシリーズをお使いの方には特におすすめ!
色温度
料理写真の設定で忘れてはいけないのが、色温度!
色温度は光の色を表す指標で、ロウソクの光や蛍光灯の明かりなど、光にもさまざまな色があります。
上の2つの写真を見比べてください。
撮影時の設定は全て同じですが、色温度のみが異なります。
色温度の値が小さいと赤みが強くなり、大きいと青みが増す。
しかし、毎回撮影時に色温度を手動で調整するのは面倒ですよね。
そんなときに使えるのがホワイトバランス機能です。
これは、どんな光の状況下でも白いものを白く写す機能です。
各メーカーによって多少異なりますが、基本はオートホワイトバランス(AWB)にしておけば問題ありません。
状況に応じて調整するくらいが丁度いいです。
ものにもよりますが、上の写真の天津飯のような料理は温かさを伝えたいので色温度が小さくなるようにホワイトバランスを調整します。
色温度で全然印象変わるんだね!
自然光
料理写真をキレイに撮る時に意識すべきことは、自然光の使い方です。
この写真では、右側の窓から自然光が差していて、チーズケーキとお皿の左側に影ができています。
そのおかげで立体感が出ていてオシャレですよね。
多くの人がやりがちなのは、自分の影のせいで料理が暗くなってしまうことです。
しっかりと光の向きを気にしながら、横からの自然光(サイド光)を活かせると、一気にオシャレ度が増しますよ!
自然光だとカフェ感が出て素敵!!
編集
頑張って撮ったけど、いざ写真を見るとイマイチってことあるわ。
そんな時は、編集で綺麗に見せることができるよ!
写真を見返して、失敗したなと思ってもまだ大丈夫です。
その写真編集でどうにかなるかもしれません。
トリミング
料理を撮るときにやってしまいがちなのが、全体を入れようと撮ったけど、ぱっとしないということです。
上の杏仁豆腐の写真、何も意識せずに撮るとこんな感じになりませんか?
分かる!分かる!大体いつもこんな感じになっちゃう(笑)
こちらの写真は先程の写真の左右をトリミングして縦にしたものですが、いかがでしょうか?
杏仁豆腐がグッと前に来てインパクトが出た気がしませんか?
必ずしも料理全体をフレームに入れる必要はありません。
思い切ってトリミングして料理のインパクトを強めよう!
露出補正
料理写真で大事なのは明るさ(露出)です。
暗いと折角の料理もあまり美味しそうに見えませんよね。
次の3つの写真を見比べて見てください。
それぞれ異なる明るさ(露出)ですが、雰囲気が全然違いますよね。
やはり暗いとあまり美味しく見えませんが、明るすぎても不自然なのが分かると思います。
撮った後は、一番おいしそうに見える明るさに調整してあげるとよいでしょう。
また、撮影時には、露出をプラス側に1/3程度補正しておくと(次の写真を参考)キレイに見えます。
露出補正をプラスにして明るくすることで綺麗に見える!
トリミングや露出補正はiPhone標準搭載のアプリだけでできます!
やり方については以下の記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
作例
では、他にもいくつか作例をご紹介します。
被写体を中央に置く日の丸構図で、焚き火で作るアヒージョの熱々感とワイルドさとインパクトを出しています。
また、焚き火台の網目を対角線上に配置することでスッキリとした印象にしています。
パンとメインが対角線構図になっていますね。また、飲み物やカトラリーが写っており、パーティの様子が想像できる一枚になっています。
ハンバーグにピントがしっかり合って右側から来る自然光が立体感を作っています。
ハンバーグの周りも無駄なものが写っていないので斜めのアングルで撮ってもゴチャゴチャしていません。
使用機材の紹介(おすすめカメラとレンズ)
最後に私の使用機材の紹介をします。
Canon EOS R5
約4,500万画素のCMOSセンサー、人物、動物、車へのAF、最大20コマ/秒の連写など、語り尽くせないほどの魅力が詰まったCanon EOS R5
私自身、発売日にゲットしてからずっと使っていますが、不満に思ったことは一度もありません。
Canonのカメラは発色が自然なので、食べ物を撮っていてもありのままを伝えられるのでとても気に入っています。
カメラ選びに迷っているという方は、以下の記事で詳しく選ぶ際のポイントを書いていますので、ご覧ください。
RF 50mm F1.8 STM
私がよく使うレンズはRF 50mm F1.8です。
そして50mmという焦点距離は料理を撮る時の画角にピッタリです!
一眼レフを始めたばかりの方やこれから始めたい方には50mmがおすすめです。
その理由は、こちらから!
予算が気になる人は、こちらの記事も参考にしてください。
まとめ
大切な記念日のディナー、愛情たっぷりの手作り料理、食べるだけではもったいないです。
その思い出をぜひキレイに写真で残してみませんか?
構図、アングル、設定を押さえて、撮影する!
撮影した後はトリミングや露出補正で最終チェック!
これであなたもSNS映え写真が撮れます!
良い写真が撮れたらSNSだけでなく実際にプリントアウトしてみましょう。
おすすめの方法はこちらから!
以上、モンテでした。
ツイッターやってます!質問やおいしい料理の写真待ってます!